1987年の手帳より

枯れ枯れの 山にぽかんと 電柱たつ


三月の ひかり澪るるを 掌にて受く


心病む 六月の天 刻こぼる



・‥…━━━☆・‥…━━━☆えぞを・‥…━━━☆・‥…━━━☆

2016年 6月19日

朝里川ダム・・小樽市の貯水場  パーキングはいま盛りのハマナスの匂いに満ちて。
「パパ良い匂いでしょ?」

朝里川ダムハマナス

家族がスキーの楽しみを覚えた当時は ホワイトバレーという素敵な名前だった。
天狗山は 果敢にも全市を挙げて行うスキー競技にチャレンジ
すみれは三位を取る。  二人の子どもが検定試験を受け
お兄ちゃんは一級を 妹は二級を取る。

朝里川温泉スキー場        天狗山スキー場            
朝里川温泉スキー場1天狗山スキー場1

六花は 高所恐怖症からリフトに乗れず スキーを断念しようとした。
えぞを 「三人がスキーを楽しむ時 六花はいつも一人になるよ」
励まされ ついに上級者コースを滑り降りるまで育ててくれた。
いまは ゴンドラが季節を問わず動き 小樽を一望できる。


麓には 「ザ・グラススタジオ」があり 浅原千代治氏の作品や
スタッフたちの作品が並ぶ。 店内からはスタッフが作業しているところが見え
制作風景が見られる。      「源氏物語」千代治氏作品より
ザ・グラススタジオ1何にしようかな~


記念に娘とお揃いのグラスを求める。壜は 「よいち」と書いてあり
葡萄ジュース。 余市はマッサンで(朝ドラ)有名?

ザ・ラグススタジオ3

小樽運河が有名だが・・この運河は私たちが去った後 観光を意図して作られ
昔の運河の面影が無い。 北一ガラスも仕入れて販売している商店
(工房があると聞いた。) ちなみに50数年前 実用ランプとして製造された
今の北一ガラスの前身で作られたランプを持っている。いまは骨董品かも知れない。

レトロ?  何が?  古い物を壊し 或いは利用し 再び見知らぬ街を
作ったに過ぎない。 故郷は遠くに有りて思うもの・・になりかねないので
行かない。

あすへ つづく・・
 2016_06_25




   六七日(むなぬか) 42日過ったんだね。 

えぞをは暗がりを何処まで歩んで行っただろうー

六花のわがままが災いしていて・・歩みの速度が遅れがちかもしれない。

   今日は 昨年保存していた最後のカボチャでお団子を作り
   お汁粉にした。 お汁粉とか おはぎが好きだったね。
   お汁粉

    すみれが選んだお花だよ!
   供花

    鉛筆に結んだ紐をベットにくくりつけ
    最後まで俳句を・・土曜俳句のために書こうとしていてくれた。
    それを見守る家族がいたね。
   
   最後のノート3

    最後のノート1

鉛筆を握る力も無くなっていて 書いた文字も今となっては六花にも読めない。
こうかな?・・・って思える分だけ掲載しておくね。

   引き出しの 中の思い出 雪夜出す


   漁滅び 雪を積み居る 鱈番屋
                (羅臼の情景?)

   駆け行きて 雪の枯れ木の 友にならん 


   駆け行きて 共に支えん 雪降る木   


   コスモスや 眼鏡の奥の 百万本


   過去いつも 夢物語 宵待草       えぞを


   最後のノート2


   サヨウナラ

   これは 亡くなる前日の記録だ。 もう意識も混沌としていた。
   
   しきりに六花へ話したい事が有り 「むか・・」までは分かったが
   後の言葉が出て来ず・・六花にとって宿題となった。

   これを書きながら・・閃く

    あれだけ六花に告げたかったのだから
   「むかへに おじいちゃんが来ている」と言いたかったのかも知れない。

   私たちを最も愛し 理解してくれていた六花の父は
   誰よりも えぞをを信頼し 愛をそそいでくれた。 
   
   父が手を引いていま冥界を 歩んでいると思いたい。

 2016_04_23





   辛いノートを開く。
   2月のノート2

この頃から身近かに 死が迫っていることを知っていたのだろう。
  
    どうか泣かずに これを書かせて下さい。

   2月のノート4


     月の軌道 氷原に有り 丹頂鶴


     地吹雪の 少し夜中を 過ぎ居たり

            (2/12 1時53分)

     火山湖の 激鱗に触れ 御身渡る


     麦実る 地下に無限の 火山脈


     短か世の 短き夜の 流れ星         えぞを


    自分をいじめることで自分を癒やそうとしているのでは無い。
    自分の至らなさ もっとこうしていれば・・まるで拷問のような
    後悔の洪水・・

   おだんご
    
    熊本に起きている災害の被害者 亡くなられた人 怪我をなさって居る人の
    辛さ 悔しさを 「麦実る 地下に無限の 火山脈」 これは警告だったかと・・

    外は 吹雪 まるで地球がどうかなってしまうのかと・・
    
ようやくおだんご作りました。 あなたの死を認めたくなくて今日まで
作ることが出来ませんでした。 
   「数は合っているけれど大きさがそろっていないね」
とえぞをさんは笑っているでしょう・・   ごめんなさい。

     2月のノート3

 2016_04_15





     生ずるは独り 死するも独り
        共に住するといえども独り
          さすれば共にはつなき故なり   一遍



コメント いただきました。 えぞをともども深く御礼申し上げます。

     久仁様
     はなみずき様
     いなかのばあば様
     サヌ・ヒロ様
     和 様
     太巻きおばば様
     風のすみか様
     ユキツバキ様
     シィ 様
     K 様


涙と共に読ませて頂きました。 彼との最後の会話は

3月12日の夕方でした。


   六花 「今日は土曜日・・土曜俳句の日だよー」
   えぞを 「やすむ」
   六花 「みーんな待っているよー」
   えぞを 「やむおえない」
   六花 「みなさんに 何て書いて置くの~」
   えぞを 「病気だからって言って置いて」


これが 夫婦でした会話の最後となりました。

えぞをの最後のメッセージでした。

色々な事は 分かっているのです。 元気を取り戻し
六花らしい生活へ戻さなくちゃと思いながら・・くらそうと
あれこれ試してはいるのです。 
そして結局むなしさの部屋へ立ち返ってしまう愚かしさ

形見分けで琳花に さくらの花びらの散るお揃いのお弁当箱を上げました。
色々なところへ行くのに 持参したお弁当箱には 我々の思い出がいっぱい
つまっています。
約束通り 今度は姉妹の所で使われています。 今日写真が届きました。

rinn お弁当1rinnお弁当2

みんなじーたんの遺言を守り 日常へ戻っていきました。
琳花は お姉ちゃんの分もづーっと作り続けるそうです。

みなさまから頂いたコメントの 一語一語をかみしめて
六花も 日常へ戻って参ります。 そのための力となりました。
言葉とは 大きな力を持つ物ですネ  幾重にも感謝申し上げて
今日のブログの更新に致します。

             ありがとうございました  六花
 2016_04_11





四七日になる。(よなぬか)
哀しみは薄れたか・・身の裡にひろがる喪失感はどう振り払おうにも
落ちては行かない。 「日薬り」という言葉を使って人を慰める言葉にしていたが
その自分の無神経さに さらに落ち込んでいく。

2月頃のノートをようやく開いてみる。 一月の時からそうであったように
判読しがたい文字だ。
ようやく拾った文字から (或いは間違いかも知れない。)

   
     この角を 曲がりて隣家の 花嵐

     
     摩周道 赤き手袋 拾いけり

     
     命終う 霧刻々と 満ちている     えぞを



   3月13日未明

   川から真っ白く起ちあがる霧の中 えぞをの乗った霊柩車は
   釧路川を越えた。   すでに予知していたかに思える。

三句目を書きながら・・慟哭を禁じ得ない。  人は死ぬ前に
自分の死の有様を見ているのだろうか・・



     古希の祝いに贈った南洋真珠のタイピン。 よく使ってくれた。
     経が13ミリ。
     南洋真珠


     お箸置き それぞれ表情にユーモアがある。 えぞを作陶
     箸置き

 土曜俳句は 次回も判読しながら読んで載せようと思います。
 俳句にお寄せ頂いた以前のコメントを読みながら どうぞえぞをに
 お別れの言葉を。。。今日はコメント欄を開けておきます。

 2016_04_09




01  « 2017_02 »  03

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

プロフィール

Author:六花
一人でも 楽しく生きて行こう。
心の中にパートナーが
いるのだから・・

いらっしゃいませ

検索フォーム

QRコード

QR




.