土曜俳句・・えぞを

Category: 在りし日の俳句  


岩手県湯田村  卯根倉銅山

~夢の片らすら見いだせない廃墟、かって存在した事実を示す
唯一の痕跡である。 道がここまで伸びてもう手が届きそうな距離である
それなのに一層遠くなった卯根倉であり 少年の日である。~1997年9月

卯根倉鉱山

玉川温泉

恐山




*******1953年 (昭和28年) 5月作品*********


花傷み ここに増毛の 青嶺見ゆ
*増毛・・地名・ましけ

君死後も 軒うち止まず 花の雨


草笛の つひに独りの童かな


********6月作品


裸婦見ての 窓外炎夏 音絶ちぬ


世の炎夏 踏み来し畫廊 こゝ澄めり


夏痩せて 西日畫廊に 堪え得ずや


夏の月 ぐらす・ぎやまんの 陰もてり


癒え装ふ 虹の輪くぐり 来し母に


乳房觸れ 濤は熱砂に 聴くべかり


*********朱色ノートより  えぞを23才********



えぞを青春の俳句 
草笛の・・は 岩手県の山奥から小樽へ出て来て 言葉のなまりをからかわれ
孤独な少年時代を過ごした。 後年彼の声もプラスされきれいな発音は
私の友人たちを魅了することになった。 

父親が長く病んでいるとき 家族揃って湯治をした 「夏油温泉」
山々を越えて 鉱夫たちが えぞをの妹や食料品を背負い
一日がかりで 運んだ。裕福だったからこそ出来た事だったろう。

「夏油温泉」 げとうおんせん1997年9月

結婚してから 幾度となく訪れた 私たち家族の思い出の温泉。

夏油温泉1

夏油温泉2
夏油温泉湯治場

今年の秋、私は此処で湯治をしたいと思っている。
えぞをの両親も、えぞをも 様々な魑魅魍魎を引き連れて
やってくるだろう。 祖先の魂が私を待っているような気がしてならない。


 
 2017_01_28


Comments

ばあばさんこんにちは~雪降ってますかぁー 

えぞをにとって 夏油温泉は(げとう)両親との思い出であり
やがて 我が子との思い出になり 孫との思い出の地になりました。
そんな幸せな人生もあったのかと それらの風景を
遠くから眺めるとき・・えぞをは幸せだったなと感じます。

秋ではなくほとんどが夏です。 お墓参りに来ての寄り道ですから。
でも 湯治するのは夏はきっと堪えます。あのじりじりとした
猛暑 蚊の多さ・・ムリ~(v-393


六花  URL   2017-01-30 11:01  

No title 

こんばんは

夏油温泉、えぞをさん家族からの思い出の土地なんですね。
長い長〜い思い出の温泉なんですね。
六花さん、秋に湯治と有りますが、秋の思い出が強いんですね。
いなかのばぁば  URL   2017-01-29 20:08  

久仁さん 有り難うございます。 

何時も二人 二人で足りる。そんな日常を送っていました。
文学の話しも 生活上の話しも 子育ても 何時も二人で・・
それは 体が弱かったので周囲への防御態勢だったかも知れません。

えぞをの親友から 宅配が届いたと電話があり
こらえきれずに電話の向こうで泣いていました。

限りある命 ご夫婦で工夫しながら 
笑っていられる日が長く続きますように。
久仁さんの実直なコメントに私も
いつだって励まされているのですよ!
六花  URL   2017-01-29 10:36  

No title 

こんなにも濃いく、濃密なご夫婦だったから
別れを受入れられない日々が続くんですね~

私は無学なせいで俳句がなかなか理解できなくって
コメントが入れにくいんです、ご免なさいね~
プレバトランキングを見ていてもね、毒舌先生の解説を
聞くとなるほど~と理解できるのですがね、済みません
久仁  URL   2017-01-29 10:00  

シィさんお早うございます。 

都会に・ましてフランスに・・あ・あそんな方には
お勧めしません。 夏~秋は蚊に襲われ 建物も朽ちています。

温泉は露天が7?くらいありますが 文字通り露天で
混浴・一箇所だけ女性用に 囲いがしてあるところが出来ました。

しかし考えて見れば・湯治ってそんなものかもしれません。

ブログは つながりませんから記録を取っておき帰ってからに
なるかと思います。

お母様と一緒ですと 道後温泉などは湯治場無いでしょうか?
調べて上げて下さい。
六花  URL   2017-01-29 08:39  

サヌ・ヒロさん お早うございます。 

そうですね その途中から山へ山へと入っていくのです。
いつも車でしたから バスに関心がなくて いまはバスが
通っていることを願っています。
ゴールデンウイーク前は道も閉鎖されています。

都会になれている方には おどろおどろの感ありです。
国民宿舎も閉鎖されて廃墟になり
ここもいつか閉じられる運命にあるのかと
思わされます。
六花  URL   2017-01-29 08:24  

風のフェリシアさん おはよ~♪ 

先に死んで そんな風に詠まれてみたい句です。
>君死後も 軒うち止まず 花の雨
なんかこの頃 先に死んだ者勝ちかな?って思ったりします。

六花  URL   2017-01-29 08:17  

太巻きおばばさん おはようございます。 

何時も一緒です。 おばばさんが言われると
何だか納得できます。 
和賀郡湯田村は 豪雪地帯です。
同郷のご老人が 80才を過ぎてから冬場は北上市の
ご子息の家に居て 雪が解けてから戻るをーしていたのですが
ある年 同じ日に亡くなったとご子息から・・
それはそろそろ家を出て息子さんの家に行く頃だろうと
思って居るころでした。

外はスケートリンク状態です。 息子が玄関にストックを置き
氷の上に砂を撒いてくれました。しかし歩道はどうにもなりません。
六花  URL   2017-01-29 08:09  

有り難うございます。デ某さん。 

 >「傷み」が「悼み」にもとれるのは わが心身の弱りかもしれません・・
色々な事がきっとお有りなのだと・お元気で居て下さいね。

今回もまた丁寧な解説で恐縮致しております。
あ・あそんな風に読み解くのだなと感心したり 笑ったり

> 夏の月 ぐらす・ぎやまんの 陰もてり  

この句が今回は一番好きでした。
旅は・3月13日一周忌が過ぎてからです。 京都の友人は
家を宿泊に使うよう言ってきましたが・・でも自分は一人が
好きなので・その地ですこしの時間だけ共有出来たらと
そう思って断りました。  
俳句読み解き・・ほんとうに無理しないで下さいネ したっけね~
六花  URL   2017-01-29 07:55  

桐の花さん お早うございます。 

1997年ですから 六花60才えぞを67才ですねー
娘も息子も結婚し 自分たちもまだ若く自由な時間でしたねー
人生にはそんな贅沢な時間も用意されていると。
振り返ると思います。
六花  URL   2017-01-29 07:40  

No title 

湯治、良いですねぇ。私も母もよく「行きたい行きたい」と言っていますが、なかなか重い腰が上がらないようで(^^;)
六花様はどれくらいの期間で行かれる予定なのですか?そこからもブログ更新されるのかしら。
夏油温泉、行ったことのない所なのでぜひ見てみたいです。
シィ  URL   2017-01-29 04:42  

夏油温泉、行ってみたいですネ! 

何度か耳にしたことのある温泉ですが、夏油温泉へは行ったことがありません。
反対側の泥湯温泉や子安峡温泉へは行ったことがあるのですが、、、。
桜の頃に北上展勝地から錦秋湖を通って湯沢へ抜けたこともありました。
秋の頃に行ってみたいですネ!
サヌ・ヒロ  URL   2017-01-28 19:46  

妄想かと。 

君死後も 軒うち止まず 花の雨

いいですね。
デ某さんの鑑賞も大変美しいと感じました。

「裸婦見ての 窓外炎夏 音絶ちぬ 」
↑の句の感性から推察するに、
「乳房觸れ 濤は熱砂に 聴くべかり 」
のデ某さんの解釈前者は、妄想ですね(^_-)-☆
風のフェリシア  URL   2017-01-28 19:44  

No title 

岩手県湯田村、ネットで見ると豪雪地帯のようですね。
だからこそ人々の素朴さが残ってるような気がします。
最近の都会は神経が疲れてしまいます。

温泉、是非行ってらして下さい。
素敵な思い出がまた一つ増えそうな気がします。
そう、いつも一緒ですよ。
私も長い年月が過ぎましたが、いつも一緒って思ってます。
太巻きおばば  URL   2017-01-28 18:08  

旅に・・・ 

旅にはまだ出発なさっておられないのでしょうか?
先程、一週間ほど前に録画しておいたTVのドキュメンタリーを視ました。
米国のリタイアしたご夫婦十数組が
キャンピングカーでキャラバンを組みメキシコほか中米へと旅する記録でした。
六花さんご夫妻のボヘミアン?の旅とは異なりますが、連想してしまいました。
京都に来られることがあれば 差し支えなければご連絡くださいね。
以下は・・・なんども校正し悩み楽しみつつ記しました。

> 花傷み ここに増毛の 青嶺見ゆ
 花傷み・・・過ぎ行く春。
 「傷み」が「悼み」にもとれるのは わが心身の弱りかもしれません。
 増毛の青嶺・・・山峡に萌えつつある緑が萎れた花々をやさしくつつみます。

> 君死後も 軒うち止まず 花の雨
 あなたが旅立たれてもなおこの地の桜花に雨は降りしきります。
 愛された美しい方の旅立ち、
 この地の人々みんなの涙のようにいつまでも雨がやみません。

> 草笛の つひに独りの 童かな
 とうとう独りぼっちになった童子が草笛を吹いている光景でしょうか、
 それとも 遠くから響く草笛を 独り淋しく聴いているのでしょうか・・・。
 この一句では情景をしぼりきれませんが、
 『草笛のひやりと五月晴にけり(一茶)』の爽やかな光景ではなさそうです。

> 裸婦見ての 窓外炎夏 音絶ちぬ
 展覧会で目にした裸婦・・・絵画といえども胸が高鳴ります。
 絵からふと目を逸らし窓外を見ると、
 そこは現実から隔離された別世界のように思われたと・・・。

> 世の炎夏 踏み来し畫廊 こゝ澄めり
 何処もかしこも炎暑・・・画廊を訪ね来るとそこだけは澄んだ空気が感じられる。
 えぞをさん、絵は勿論、画廊の凛とした静謐を好まれたのでしょうね。

> 夏痩せて 西日畫廊に 堪え得ずや
 思わず!ほっとして微笑んでしまう句。
 暑さに弱く夏痩せした身には 幾ら画廊が好きでもここの西日は堪え難いと...。

> 夏の月 ぐらす・ぎやまんの 陰もてり
 真夏でも 夜になれば月のささやかな光のように涼しく感じられ
 透きとおった舶来グラスに穏やかな光陰がさしている・・・。
 なんとも浪漫的で、23歳の青年とは思えない澄明な句です。

> 癒え装ふ 虹の輪くぐり 来し母に
 重い病をかかえている自分なのに
 あの世から母が訪ねてくると・・・つい「大丈夫さ」と言ってしまう。
 思いがけない母親の夢枕に驚く光景・・・まるで現(うつつ)のようでもあります。

> 乳房觸れ 濤は熱砂に 聴くべかり
 えぞをさんの句で最も悩む類の句。
 触れている乳房は・・・いったいどなたの乳房なのでしょう。
 乳房に脈打つ鼓動を感じるのは どなたの熱き肌なのでしょう。
 その熱き鼓動を「聴くべかり」と断じるえぞをさん・・・23歳の青年です。
 否! これって夏の浜辺で見た若い女性の姿を詠んだものかな・・・。
 だとすれば、前記はえぞをさんではなく、私の妄想ですね(笑)


デ某  URL   2017-01-28 14:50  

思い出一杯 

六花さん可愛いですね。
お二人の旅ということは、おこさまがたが成人なさった後ですか?

ひなびた温泉 いいですね。

目的があることは、これまたいいですね。
元気でいましょうね。
桐の花  URL   2017-01-28 14:05  

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